テレコ出荷が発生すると、個人情報の漏洩やお客様の信用の低下など様々な悪影響が発生します。そこで、今回はテレコ出荷について、テレコ出荷の発生要因や誤出荷をゼロにするために注意すべき点なども含めてご紹介いたいします。
ビジネスにおけるテレコの意味とは?
「テレコ」とは「入れ違い」「あべこべ」「食い違い」を意味する言葉です。関西では一般的に使われる言葉です。しかし「テレコ」は単なる方言ではなく、いろいろな業界で使われているビジネス用語です。物流業界では「A社とB社の商品をテレコで出荷してしまった。」などのように使用されます。
テレコ出荷(テレコ配送)とは
「テレコ出荷」とは出荷依頼に対して誤った出荷をしてしまうことをいいます。
具体的には、AさんにBさんの商品を、BさんにAさんの商品を誤って出荷してしまったなどの事例が挙げられます。テレコ出荷が発生すると、会社の信頼が揺らいだり、顧客からのクレームにつながったりするので注意が必要です。
テレコ出荷(テレコ配送)の発生事例
テレコ出荷の発生事例として以下の4つが主に挙げられます。
2.納品書などの伝票の内容が違うなどの伝票の添付ミス
3.商品の数量が多かったり、少なかったりする商品数の間違い
4.違う商品を発注してしまう出荷内容の違い
テレコ出荷が発生する要因
テレコ出荷を防ぐためにはテレコ出荷が発生する要因を把握することが重要になってきます。
そこで今回は「テレコが発生する要因」を3つご紹介いたします。
テレコ出荷が発生する要因①「ピッキングミスが多い」
ピッキングミスとは違う商品や違う数量をピッキングしてしまうことです。ピッキングミスの中でも特に多いのが、「数量間違い」です。品番を確認するときには、さほどミスは発生しませんが、数量を確認して棚から商品を取る際に頻繁にミスが発生します。
テレコ出荷が発生する要因②「入れ替え出荷の発生を1つの原因だと仮定する」
後半部分の「テレコ出荷を防止して誤出荷をゼロにするために注意すべき点」で詳しく解説いたしますが、入れ替えが発生する原因は1つではありません。複数の原因が何層にも組み合わさって、入れ替え出荷は発生します。そのため、入れ替え出荷の原因を1つと仮定してしまうと、最適な改善策を発案することが難しくなります。
テレコ出荷が発生する要因③「原因をヒューマンエラーで終わらせている」
テレコ出荷の原因をヒューマンエラーと断定するべきではありません。確かに人間が作業をしているのでミスが起きてしまえば、それはヒューマンエラーと呼ばれます。
しかし、原因をヒューマンエラーで終わらせてしまうだけでは、テレコ出荷をなくすことはできません。ヒューマンエラーを可能な限り減らすために作業工程や作業現場を見直し続け、改善策を打ち出すことが重要です。
テレコ出荷が発生すると生じる影響とは?
ここまで、テレコ出荷が発生する要因や発生事例を解説いたしました。
テレコ出荷が発生すると様々な影響が企業に生じます。
そこで、ここでは「テレコ出荷が発生すると生じる影響」を3つご紹介いたします。
テレコ出荷が発生すると生じる影響①「個人情報が漏洩する」
テレコ出荷が発生すると、個人情報が漏洩します。納品書には届け先の名前や住所、商品情報などが記載されています。このため、本来届けるべき人の個人情報が漏洩することなります。
テレコ出荷が発生すると生じる影響②「会社の信用が下がる」
テレコ出荷が発生すれば、欲しいものが届かなかったり、商品の数量が違ったりすることによってお客様に迷惑がかかります。このようにお客様に迷惑をかけてしまうと、会社の信用が下がり、今後の売り上げに悪影響を及ぼす可能性があります。
テレコ出荷が発生すると生じる影響③「在庫数の不一致」
テレコ出荷が発生すると、実際の商品数と帳票上の商品数に食い違いが発生します。在庫数の不一致が発生すると、確認が必要になります。
そのため、本来よりも発送の日時が遅れてしまいお客様に迷惑がかかることがあります。
テレコ出荷を防止して誤出荷をゼロにするために注意すべき点
「テレコ出荷を防止して誤出荷をゼロにするために注意すべき点」は、そもそもテレコ出荷が発生する原因は複合的で1つに限定できるものではないということです。複数の原因が何層にも組み合わさって、テレコ出荷は発生します。
そのため、テレコ出荷を減らしていくためには、1つ1つのテレコ出荷に対して「今回の発生原因」「発生に至った経緯」などを細かくチェックしていくことが重要です。このように、まずはテレコ出荷の複数の原因を把握して、1つずつ分析していくことがテレコ出荷を防止する一番の近道です。
また、その他のテレコ出荷を防止する具体的な方法としては「商品の混合を防ぐためのピッキング・出荷スペースの確保」や「サイズやカラーが間違っている場合に特に有効な管理タグを正確な貼り付け」などが挙げられます。
出荷ミスをした場合の報告書の書き方
出荷ミスの報告書は特別な書き方をする必要はありません。一般的な報告書と同様の書き方をすれば、受理してもらえます。なぜこのようなことが起こったのかという原因と、これからこのようなミスがないようにするための改善策の2つを書きます。書き方として、指定されているものはありませんが、読み手が原因と改善策を読んで簡単に理解できるように心がけることが重要です。
しかし、2回目のミスの際の報告書の書き方は内容が変わります。
2回目にミスが起こった原因が1回目と同じなのか、違うのかを考えて、確実にミスを再発させないように、徹底的に原因を追求することが重要です。提出が必要なものではありますが、報告書を作成することが目的になってはいけません。出荷ミスを防ぐことが目的です。
まとめ
この記事では、テレコ出荷の発生要因や誤出荷をゼロにするために注意すべき点などを解説いたしました。
テレコ出荷は会社の信用を大きく下げてしまう可能性があります。
今回の記事がテレコ出荷を減らす際にお役に立てれば幸いです。
関連記事
出荷管理とは?出庫との違い、物流における出荷業務や改善方法を解説!
ECサイトにおいて誤出荷が起こる原因とそれに対する対策などを徹底解説!
ロット管理とは?在庫管理におけるメリットをご紹介
AIが解決する物流の課題!ヒューマンエラーの予防やビジネスの最適化に役立つAIについて解説します。
倉庫管理や費用でお悩みの方へ
このようなお悩みをお持ちの企業ご担当者様へ
▶︎受注と物流が別管理なので煩わしい
▶︎売り上げが伸びてきたので、人力での管理に限界を感じている。
▶︎既に受注管理システムを導入しているが、どこか物足りなさを感じ、本当に自社に合ったサービスを探している。
▶︎物流管理にかかるコストを圧縮したい
EC運営実績豊富なアートトレーディング社だからこそ開発できた、物流~受注管理システムmylogiであれば、そのようなお悩みをオールインワンで解決可能です。
少しでもご興味お持ちになられましたら、ぜひご相談くださいませ。