月別アーカイブ: 2021年11月

物流倉庫とは?サービス内容、種類、導入するメリット・デメリットも含めてご紹介!

Last Updated on 2022年12月14日 by art-mylogi

物流倉庫は自社の商品を保管しておくうえでなくてはならない必需品です。しかし、自社で倉庫の保有や管理を行うとコストがかさんでしまいます。そこで物流倉庫の外部委託をすることでコストを削減することができ、業務の効率化も図れます。

この記事では、物流倉庫について主な業務内容や活用するメリット・デメリット、おすすめの物流会社などを詳しく紹介しているので、是非この記事を参考に物流倉庫の活用に活かしてみてください。

この記事を監修した人

藤井 玲

2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。
累計18年、150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。
一部上場企業のECサイトを10年間運営した経験から、運営全般、フルフィルメントの知見が豊富。
現在は、Shopify Expert Partnerとして、ECサイトの新規出店支援はもちろん、
売上改善や業務改善などのコンサルティングを手掛けている。

物流倉庫の役割とは?

物流倉庫の役割は商品を単に保管することのみならず、入庫や検品、仕分け、加工、梱包、出庫までを担う一連の物流サービスです。しかし、業者によって提供しているサービス内容は異なっているので、実際に物流倉庫を利用する際には事前にサービス内容を確認しておくことが大切です。

物流倉庫の主なサービス内容

①入庫

入庫はお客様から預かった荷物をそれぞれの商品の特性に合った適切な保管場所や保管方法で管理をすることです。ここでは商品の品質を保ちながら保管をすることが最も重要になります。また、在庫の個数や入庫日の管理を正確に行うことも大切です。

②検品

検品は入庫された商品に不具合や破損があるかどうかの確認をする作業です。
不具合や破損がある商品をお客様に発送してしまうとトラブルや顧客満足度低下につながってしまうため、検品は重要な作業になります。

③ピッキング・仕分け

次にピッキングと仕分けを行います。ピッキングは注文が入った商品を倉庫から取り出すために、ピッキングリストやバーコードを活用して探し出す作業です。
ピッキング作業で商品を取り出したら次に仕分け作業を行います。仕分け作業とは発送先ごとに商品を分けていくことです。仕分け作業は商品をお客様のもとへ正確に届けるための重要な作業なので、慎重に行いましょう。

④流通加工

次に流通加工を行います。流通加工ではお客様の要望に合わせて商品の加工を行います。
具体的にはギフト用のラッピング加工や商品の値札付け、ラベルの貼り付けなどがあります。また、物流倉庫会社ごとに対応できる加工方法は異なります。そのため、事前にその会社に確認をとっておくことは重要です。

⑤梱包

次に仕分けされた商品の梱包作業を行います。ここではそれぞれの商品の特性に合った梱包をすることが重要です。例えば、冷凍品などは保冷機能が必要になってくるためドライアイスや保冷剤などを活用した梱包を行う必要があります。もし、商品の特性に合わない不適切な梱包を行った場合お客様からのクレームや返品の原因となってしまうため注意が必要です。

⑥出庫

梱包作業が終了したら最後に出庫を行っていきます。ここで行う主な作業は商品が注文内容に合致しているかや配送先の確認、出荷前の検品作業などです。これらの作業をした後に商品を送り出します。このように出荷前に全体のチェックを行うことでミスを減らすことができます。

物流倉庫の種類

トランスファーセンター(TC)

トランスファーセンターとは在庫を保管する機能は持たないで、納品された商品を店舗別や方向別に積みかえる作業を行う物流倉庫です。トランスファーセンターは在庫を保管するスペースを必要としないため、管理コストが比較的に抑えやすくなっています。

ディストリビューションセンター(DC)

ディストリビューションセンターは入荷した商品を倉庫に保管をしてから商品の出荷を行う在庫型の物流倉庫です。ディストリビューションセンターは物流センターに在庫を保管しているため、出荷までを素早く行うことができるのが大きな強みです。

プロセスディストリビューションセンター(PDC)

プロセスディストリビューションセンターは在庫管理機能に加えて流通加工機能を備えた物流倉庫です。ディストリビューションセンターでも流通加工を行うことは可能ですが、プロセスディストリビューションセンターではより専門的な高い技術力を要する流通加工ができるのが大きな特徴です。

フルフィルメントセンター(FC)

フルフィルメントセンターは商品の注文から配達まで全ての通販業務を行う、通販に特化した物流倉庫です。
商品の仕入れからユーザーの手元に商品が届くまでの一連の業務をすべて物流センター内で完結させられるのが大きな特徴です。また、クレーム対応や返品処理などのカスタマーサービスなども任せることができます。

物流倉庫を活用するメリット

コストを削減できる

物流倉庫を活用することで今までの物流業務で必要だった人件費や設備投資費用などの膨大なコストの削減が可能になります。
たしかに、物流倉庫を活用した場合でも費用はかかりますが、自社で倉庫を所有する費用や物流業務に充てる人件費を考えれば物流倉庫業務を委託した方が無駄なコストを大幅に削減できる可能性は高まります。

業務の効率化ができる

自社で用意した倉庫で管理を行う場合は倉庫内の整理に手間を取られたり、管理する上で問題が発生したりすることが考えられます。その結果、他の業務に支障が出ることも考えられます。そこで、物流倉庫業務を外部に委託することでこれらの手間や問題の対応を省くことができるため、業務の効率化につながります。

物流倉庫を活用するデメリット

情報伝達に遅れが生じる

自社物流と比較して物流倉庫業務を委託した場合、荷物の状況などの情報伝達にタイムラグが生じやすくなります。物流倉庫の荷物などに何かしらのトラブルが発生した場合情報伝達に遅れが生じると顧客に不利益をもたらしてしまう可能性もあるため、委託先との連携をしっかり取っていく必要があります。

リスクの分散が難しい

物流倉庫業務を外部に委託して物流拠点を一つに集約する場合は、その拠点が台風や地震などの自然災害の影響を受けてしまうと物流業務に大きな支障が生じてしまいます。
そのため、物流拠点を1つに集約する時にはこれらのリスクを考慮しながら対策を行っていく必要があります。

おすすめ物流倉庫会社5選

アートトレーディング株式会社

アートトレーディング株式会社は10年以上に渡り100社以上のECサイト運用を支援しています。ECサイト制作・運営だけでなく、物流支援も行っており、ECサイトに強い在庫・物流管理を提供しています。品質の行き届いた倉庫で入出荷業務を行います。

発送代行は、小ロットから対応可能。ギフトラッピングやチラシの同梱依頼などもフレキシブルに対応することができる点が強みとなっています。

中央株式会社

中央株式会社は東京都墨田区にある物流倉庫会社です。商品の仕分けや梱包、発送などの物流業務全般を請け負っています。質の高いサポート体制が整っており、顧客満足度が高い物流サービスを提供しています。また、アパレル商品の取り扱いを得意としています。

乾汽船株式会社

乾汽船株式会社は東京都中央区にある物流倉庫会社です。流通加工や配送などを請け負っており、海外輸送にも対応しています。そして、物流コスト削減につながる高いコンサルティング力を大きな強みとしています。実際に物流コストを大きく削減した成功事例もあります。

株式会社キーペックス

株式会社キーペックスは千葉県千葉市にある物流倉庫会社です。物流倉庫や発送代行などのサービスを提供しています。国内だけではなく海外からの物流にも対応しています。
そして、一番の強みは格安料金を展開していることで、物流業務のアウトソーシングを通じた費用削減に注力しています。

北王流通株式会社

北王流通株式会社は東京都北区にある物流会社です。物流コンサルティングや在庫保管、物流センター運営などのサービスを提供しています。
食品物流において高い評判がある会社で、これまでに大手企業などをはじめ120社の物流を支えてきた実績があります。また、格安料金を展開しているのも魅力の一つです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は物流倉庫について主な業務内容や活用するメリット・デメリット、おすすめの物流会社などを詳しく紹介してきました。この記事が物流倉庫を活用する際に参考になれば幸いです。

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物流業務におけるIT活用とは?メリットや2つの活用事例も含めてご紹介!

Last Updated on 2021年12月21日 by art-mylogi

物流におけるIT活用とは、ITの技術を利用して物流業務の質や効率を高めることを指します。
EC業界でも注目を集めている言葉ですが、具体的にどのような活用方法があるのか、IT活用を行うことによってどのようなメリットがあるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では物流におけるIT活用について、それによって得られるメリットや実際のIT活用の事例まで含めてご紹介いたします。
この記事を読むことで、物流におけるIT活用の具体的な効果や実際の活用方法について知ることができます。

この記事を監修した人

藤井 玲

2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。
累計18年、150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。
一部上場企業のECサイトを10年間運営した経験から、運営全般、フルフィルメントの知見が豊富。
現在は、Shopify Expert Partnerとして、ECサイトの新規出店支援はもちろん、
売上改善や業務改善などのコンサルティングを手掛けている。

物流業界におけるIT活用とは?

物流業界におけるIT活用とは、ITの技術を活用し物流業務の質や効率を高めることを指します。
物流業界のIT活用はECサイト運営の際にも役立ちます。

ECサイトの規模が大きくなり取り扱う商品の数や注文の数が増えると、それに伴って物流業務にかかる工数やコストも膨大なものになります。ITを活用することで物流業務を効率化し、EC全体の業務の効率化にも貢献することができます。

物流業界でのIT活用によって得られる3つのメリット

IT活用によって人手不足が解消できる

物流業界でIT活用をすることによって、人手不足の解消ができます。近年物流業界は人手不足という問題を抱えています。ECサイトの一般化により物流業務の需要が増えているにも関わらず、若い世代を中心に物流業界の人手不足は深刻です。
このことから業務をどのように効率化するかが物流業界においての課題となっています。

人員配置の見直しやロケーション管理などアナログな視点から従来の運用を見直すことで人手不足に対応するという方法もありますが、アナログな視点による運用方法の見直しには限界があります。
現場のキャパシティーを超えた受注が発生すると人員を増やして対応せざるを得ないという状況に陥ってしまいます。

そこでこのような状況を改善できるのがIT技術の活用です。

IT活用で物流業務を自動化することによって既存の人員でも十分に業務を回せるようになり、人手不足を解消できます。

IT活用によって作業効率化が実現できる

物流業界でITを活用することによって、物流業務の作業効率化を測ることができます。ECサイトでのショッピングの拡大に伴って、近年では物流業界の需要も急速に高まっているためです。物流業界が抱えている人手不足という課題も含めて、最小限のリソースで従来よりもよりスムーズに物流業務処理を行うことが求められています。

加えて物流業界では増え続ける業務に起因する長時間労働も深刻です。しかし物流業務のIT化で得られる作業効率化というメリットを活用し、入荷から出庫・配送までの各工程にIT技術を取り入れることで増え続ける需要に対応しつつ長時間労働の是正を図れます。

IT活用によって物流サービスに価値を付与できる

物流業界でIT活用することによって、物流サービスに付加価値をプラスでき他社との差別化を図ることができます。加えてそれを低コストで実現できるたため、結果として事業者側とユーザー側の双方にとって利点を生むことができます。

例えば、近年ではネットショッピングの普及などによって一口に物流といっても輸送される品物は業種により多種多様です。品物が多様になれば、配送方法や品物の保管方法もその分だけ対応していく必要があります。

配送が必要な品物が食料品であれば、倉庫に管理するときに温度や湿度の管理が欠かせません。アパレルであれば商品の修繕、機械類であれば組み立てなどの流通加工など取り扱う品物によって商品の取り扱い方法は全く異なります。

このように多様化している配送方法に従来の運用方法のみで対応すると、膨大な人員や工数がかかります。その分顧客が支払わなければならない配送料なども高く設定せざる終えません。
しかしITを活用することでこれらのニーズに答えつつ配送コストも低く抑えることができます。

他にもユーザーに荷物の到着を事前に知らせるサービスや、受け取り日時をオンライン上で指定できるサービスなども物流業務のIT化によって実現できます。これらのサービスはユーザーにとって宅配サービス全体の利便性を向上させる役割を果たすだけでなく、再配達防止などにも役立ち事業者側のメリットにもなります。

物流における2つのIT活用の事例

在庫管理システム

在庫管理システムの導入は、物流業務のIT活用において最も多く行われています。在庫管理は「経営そのもの」と言われるほど重要な業務です。
在庫管理業務は取り扱う品物数や受発注数が多くなるほど膨大になり重要度も増していくため、従来の運用方法のままで対応しようとすると現場のキャパシティーを超え、業務全体に混乱を招くこともあります。それを解決できるのがIT活用による在庫システムの導入です。

在庫管理システムを導入することでより緻密な在庫管理が行えるようになり、在庫削減やより効率的な在庫の消費に繋がります。在庫はいわばこれから「市場に出回って現金化されるのを待つ資産」です。在庫管理システムの導入は事業者の売り上げを向上に直結する非常に重要な役割を担っています。

物流管理システム

物流管理システムとは、在庫管理なども含めた物流に関する行程や商品の情報を管理するシステムのことです。在庫管理に限らず、物流の工程をITを活用して適切に管理することで無駄がなくなり効率化を図れます。

品物の情報を物流管理システムで一括管理すると、IT化をしていなかった従来よりも少ないリソースで無駄な在庫が発生するのを防いだり配送ミスをなくすことができるようになります。出荷する商品の情報も目視によるものではなくバーコードで管理するため、より制度の高い出荷管理が可能になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では物流業におけるIT活用について、ITを活用することによって得られるメリットや実際のIT活用事例についてご紹介致しました。在庫管理システムや物流管理システムを導入し物流業務のIT化を行うと、業務全体の効率化、コスト・工数の削減に繋がります。
本記事が物流業務を行う際の参考になれば幸いです。

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棚の在庫管理を適切に行うには?3つのコツや具体的5ステップを含めてご紹介!

Last Updated on 2021年12月21日 by art-mylogi

棚の在庫管理は商品をお客様のもとへスムーズにトラブルなくお届けする上でとても重要な作業になります。また、適切な在庫管理をすることで作業時間の節約や顧客満足度向上が期待できます。そこで、今回は棚の在庫管理について具体的な管理方法や適切な管理をする上でのポイントなどについて詳しく紹介します。

この記事を監修した人

藤井 玲

2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。
累計18年、150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。
一部上場企業のECサイトを10年間運営した経験から、運営全般、フルフィルメントの知見が豊富。
現在は、Shopify Expert Partnerとして、ECサイトの新規出店支援はもちろん、
売上改善や業務改善などのコンサルティングを手掛けている。

在庫管理を適切に行う3つのメリット

販売機会の損失を防げる

適切な在庫管理ができていないと在庫切れが発生してしまいます。需要が高い商品があるのにも関わらず、適切な在庫管理ができていないがために多くの顧客に商品を提供することができないという事態は大きな損失につながります。
そのため、適切に在庫管理を行うことで在庫切れによる販売機会損失を防ぐことができます。

在庫の散在を防げる

在庫管理を適切に行う上での重要なポイントとして「特定のものを特定の場所に置く」ことが挙げられます。
このポイントをしっかりと守らなければ在庫の管理場所が分からなくなり在庫の散在が起こります。そうなると、特定の在庫を探すのに無駄な時間を費やしたり、劣化してしまう商品がでてきたりするリスクがあります。これを防ぐためにも適切な在庫管理をすることが重要です。

顧客満足度向上につながる

適切な在庫管理が行えていないと在庫が切れているのにも関わらず注文を受け付けてしまい、注文が入っても在庫の管理場所を把握できていないがためにお客様のもとに商品が届くのが遅れてしまうなどの問題が発生してしまいます。
このような事態にならないように適切な在庫管理を行うことでお客様に商品をスムーズにお届けでき、顧客満足度向上につながります。

在庫管理ができていないことで起こる3つの問題

余剰在庫が発生する

適切な在庫管理が行えておらず在庫が散在している状態だと在庫の数量の把握が難しくなります。そうなると在庫を余分に仕入れてしまった場合余剰在庫が発生してしまい、会社のキャッシュフローが悪化して大きな損失が生じてしまいます。

多くの時間を無駄にする

適切な在庫管理ができていないことで在庫が散在してしまってると、注文を受けた商品を多くの在庫の中から探し出すことが困難になります。注文を受けた度に在庫を毎回探し回っていれば長期的にみて多くの時間を無駄にしてしまいます。

在庫の紛失が起こる

在庫管理が適切に行えていないと在庫を紛失しやすくなります。在庫を紛失してしまうと商品を仕入れたコストが無駄になりキャッシュの損失につながります。
また、最悪の場合お客様から注文を受けたのにも関わらず在庫の紛失によって発送できないという事態にもつながってしまいます。

2種類の棚管理方式

在庫管理を棚で効率的に行う上でよく活用される2つの方法について紹介していきます。具体的には「固定ロケーション」と「フリーロケーション」です。それぞれ特徴が違うためそれぞれを良く理解して活用していくことが大切です。

固定ロケーション

固定ロケーションとは、同じ商品を常に同じ場所に保管する方法です。それぞれの商品を決められた場所に常に保管するため場所を覚えてしまえばすぐに探したい商品を見つけることができます。
しかし、ある特定の商品の在庫が少なくなったり、なくなったりしても一つの場所に特定の商品以外は置くことができないため、スペースを無駄に多く取ってしまうなどのデメリットもあります。

フリーロケーション

フリーロケーションとは商品の保管場所が固定されておらず、空いている場所に在庫を置いていく方法です。この方式は固定ロケーションと比較して保管スペースを有効活用できるのが大きな強みです。
しかし、商品の場所を特定するのにシステムを導入してバーコード管理する必要があるのでコストがかかってしまう恐れがあります。

以上のことから2つの方式はそれぞれ特徴が異なってくるので管理する商品に合わせた方式を活用していくことが重要です。

適切な棚の在庫管理を行う上でのポイント

色を付けて管理する

在庫品の経年劣化を防ぐために「先入れ先出し」を徹底していく必要があります。この時に古い在庫品と新しい在庫品をきちんと区別するために管理場所に色別に表示を設けたりすることで、瞬時に区別をつけることができます。

整理・整頓・清掃を行う

在庫管理において整理・整頓・清掃はとても重要です。これをしっかりと行うことでいつ入荷した商品なのかやどこにいくつおいてあるかなどを把握することが可能になり、適切なタイミングで販売をすることができます。

固定ロケーションとフリーロケーションを併用する

固定ロケーションとフリーロケーションの2つの棚管理方式を併用することも在庫管理をする上でのポイントとなります。
具体的には固定ロケーションとして管理する部分とフリーロケーションとして管理する部分を分けます。固定ロケーション棚には特定の在庫品を置き、フリーロケーション棚にはそれ以外の在庫品を置きます。
あまり扱うことがない在庫品がある場合にはフリーロケーションで管理することがコツです。

適切な棚の在庫管理を行うための5ステップ

①棚管理方式を決める

まず、初めに棚管理方式を決めることが重要です。先ほど棚管理方式で説明した「固定ロケーション」と「フリーロケーション」のどちらを利用するのか考えていきます。

②管理する商品を決める

次に管理する商品を決めていきます。棚で管理できる商品は限られてくるためしっかりと商品を選定していく必要があります。
基本的には棚で管理するものは小さめの商品です。ある程度大きな商品は棚での管理には向いていません。

③棚の大きさ・高さ・段数を決める

次に管理するものが決まったら棚の大きさや高さ、段数を決めていきます。大きさは管理する商品の大きさによって決めていけば良いですが、ここで重要になるのは高さと段数です。
高さについてはあまり高いと商品の出し入れがしづらくなってしまうので、管理が難しくなってしまいます。また、段数もあまりに多くしてしまうと複雑になってしまうので極力少なくすることが重要です。

④棚番号を割り振る

棚管理において棚番号を付けることは必須となります。段ごとに番号を振り、仕切りごとにアルファベットを振っていくなどすぐに商品を探し出せるような分かりやすい棚番号を付けることが重要です。

⑤保管する

あとは先ほど棚在庫管理を行う上でのポイントで説明したことに注意をし、保管をしていくことが重要になります。

おすすめ在庫管理代行サービス3選

mylogi

mylogiはプロの物流会社が利用する本格的な物流システムです。物流のプロとして必要な機能が揃っているので、正しい在庫管理や業務改善を可能にしEC運営スタッフをサポートします。mylogiの大きな特徴はフリーロケーション管理が充実していることです。この機能では最後の1点まで在庫がどこにあるか瞬時に分かります。また、出荷の作業は誰が行っても同じクオリティとスピードを実現しています。

コネクトロジ365

コネクトロジ365は、月間30件~600件までの出荷件数に特化したECサイト専門の物流代行サービスです。固定費が0円や送料が全国一律となっており、低価格なサービスとなっているのが特徴です。

EC物流ドットコム

EC物流ドットコムは28年間で2742社のEC物流継続率97%と高い実績があります。高い顧客満足度と多くの取引実績が大きな特徴です。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は棚の在庫管理について管理方法や管理をする上でのポイント、おすすめ在庫管理サービスなどについて詳しく説明してきました。この記事が在庫管理を行う際の参考になれば幸いです。

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