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在庫管理でバーコードを導入するメリットデメリットについて、まとめました

Last Updated on 2022年3月24日 by art-mylogi

こんにちは。自社ECサイトでの拡販を目指すにあたり、取り扱う製品の数量や種類も必然的に増えてきます。それに付随して、在庫管理に関する業務量も増加します。それまで手作業で行なっていた在庫管理では、時間がかかりすぎてしまうというお悩みを抱えているご担当者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、在庫管理の業務効率化を目指すため、バーコードの活用について、メリット・デメリット、活用事例などをふまえてご紹介します。

バーコードを用いた在庫管理とは?

バーコードとは、線の太さや長さ、隣り合う線との間隔の組み合わせにより構成された、文字や数字を識別する「自動認識技術」の一種です。数ある自動認識技術の中でも、導入コストが比較的安く、様々な場面で用いられています。
バーコードの種類は多岐にわたり、使用できる文字の種類や桁数、サイズなどが異なり、用途に合わせて適切なものを選定することが必要になります。

在庫管理では、ハンディーターミナルなどの専用機器を用い、レーザーセンサーでバーコードを読み取ることで、製品の情報を瞬時に把握、管理することができます。
さらに、在庫管理システムと併用することで、在庫の「なにが・どこに・どれくらいあるのか」をリアルタイムで、且つ一元管理することが可能になります。製品の動きに合わせて、関連する情報も変動させ、業務量や作業ミスを削減することが可能です。

QRコードとの違い

バーコードと同様、QRコードも自動認識技術の一種になりますが、両者は構成や機能に違いをもちます。

まず、バーコードは線で構成された、一次元コードであるのに対し、QRコードは縦横の2方向へのドットで構成された、二次元コードになります。したがって、QRコードの方が、識別できる文字数が増え、より詳細な情報を管理することができます。

さらに、読み取り方法にも違いがあります。バーコードの読み取りには、レーザーセンサーのある専用機器が必要なのに対し、QRコードでは、スマートフォンやタブレットのカメラからの読み取りも可能です。ただし、QRコード(二次元コード)を読み取る専用の機能が必要となります。

在庫管理でバーコードを導入するメリット

在庫管理でバーコードを導入する主なメリットは以下の3つが挙げられます

①作業ミスを防止できる
②業務効率を向上させる
③在庫量をリアルタイムで把握できる

メリット①作業ミスを防止できる

専用機器を用いて、バーコードで製品情報を読み取ることで、手作業によって発生しうる入力ミスや数え間違えなどを防ぐことができます。さらに、一度に多くの製品を入荷する場合、入荷や検品作業が煩雑化してしまう恐れがありますが、バーコードであれば、機器一つでできるため、作業の質を落とすことなく進められます。

メリット②業務効率を向上させる

バーコードを用いて在庫管理を行うことで、在庫管理を正確に、且つシンプルに行うことができます。また、在庫管理業務が標準化されることで、現場作業員だけでなく、誰でも作業を行うことができるようになったり、必要なコア業務に必要な人数を配置したりすることが可能になり、社内全体の業務効率を向上させることが期待できます。

メリット③在庫量をリアルタイムで把握できる

バーコードと在庫管理システムを併用することで、入出荷に応じて在庫量を管理し、常に「情物一致」を実現することができます。手動で在庫数の変動を入力する場合、タイムラグが発生し、無駄な発注を行なってしまうこともあります。

バーコード管理と在庫管理システムを併用することで、バーコードで読み取った情報を瞬時にデータに反映させ、リアルタイムで在庫数や状況、ロケーションを一元管理することができます。
その結果、販売機会を逃すことを防いだり、常に高品質な商品のお届けが可能になり、ECサイト全体のサービスの質を高めたりすることにつながります。

在庫管理でバーコードを導入するデメリット

バーコード導入に伴うデメリットについてもご紹介します。

①導入時に手間やコストがかかる
②作業の標準化に時間がかかる
③在庫管理システムの再構築が必要な場合もある

デメリット①導入時に手間やコストがかかる

製品にバーコードを活用していない場合、バーコードの作成や貼り付け作業など、新たな業務が発生します。さらに、バーコードを読み取るためのハンディターミナルやタブレットなどの専用機器も用意しなければなりません。

バーコードの導入を検討する際には、自社のECの規模を踏まえ、導入の目的や、それによって解決したい課題等を明らかにする必要があります。
とくに、バーコードの貼り付け業務も発生する場合は、「どの段階でどのようにやるのか」という明確なルールを設定することも、業務効率を向上させたり、作業ミスを削減したりすることには必要不可欠となるでしょう。

デメリット②作業の標準化に時間がかかる

専用機器を用いたバーコード管理を導入しても、作業ミスを完全になくすことはできません。バーコードを読み間違えた場合の対処法や、読み取りが完了した製品とそうでない製品の区別の仕方など、できるだけミスを減らすためにも、作業を標準化し、社内でしっかりと共有する必要があります。

整理すべき点・バーコードの作成、貼り付けのタイミング、やり方
・バーコードを貼り付ける場所
・製品の置き方
・読み取りが完了した製品とそうでない製品の仕分け
・間違えて読み込んだ際の対処法

デメリット③在庫管理システムの再構築が必要な場合もある

自社ですでに在庫管理システムを利用している場合、検討しているバーコードが既存システムに対応していないこともあります。対応済みでない場合、在庫管理にまつわるデータの一元管理を実現するためには、在庫管理システムの変更、再構築も必要になります。

そのため、導入時には既存の在庫管理システムがバーコードに対応しているか、漏れなく確認するようにしましょう。

商品にバーコードがない場合の管理方法

バーコード管理はとても便利ですが「うちの取扱品にはバーコードがないけどどうしたら良いんだろう」という疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
しかしバーコードがない場合でも商品を管理することが可能です。具体的な方法は以下の4つです。

バーコードがない場合の管理方法・商品に直接バーコードを貼る:商品箱や針金荷札を付けてバーコードを貼る
・保管容器にバーコードを貼る:同じアイテムを保管している容器にバーコードを貼る
・保管する棚にバーコードを貼る:保管位置が決まっている商品の棚にバーコードを貼る
・バーコードシートを用意する:コンビニおでんなど、直接貼れないものに利用する

このようにバーコードが無くてもバーコードでの管理を行うことは可能です。
それぞれの方法によって特徴が異なるので、自社の商品の保管方法にあったものを選んでみてください。

在庫管理へのバーコード活用事例

バーコード管理のみの導入であっても、在庫数の把握ミスを防いだり、業務量を減らしたりできるなど、効果は少なからずみられます。

しかし、機械で読み取った情報を管理するシステムが整っていなければ、「なにが・どこに・どれくらいあるのか」といった、製品の一元管理を行うことは困難です。そのため、バーコードの導入には、在庫管理システムとの併用がおすすめです。そこで、実際に在庫管理システムとバーコード読み取りを併用した、成功事例をいくつかご紹介します。

事例①複数の倉庫、または倉庫とデータ管理を行うPCのある事務所が離れていたケース

製品の在庫管理を手作業で行なっていたうえ、現場と事務所が離れていたことから、収集した情報をPC上でデータに反映するまでに時間がかかってしまい、タイムラグや入力ミスが発生していました。

そこで、バーコードと在庫管理システムを同時に導入したことで、バーコードで読み取った情報を瞬時にPCでまとめて管理することができ、複数の倉庫を所有していても、情物一致を実現することができました。

事例②在庫管理を紙またはエクセルで行なっていたケース

在庫情報を紙上またはエクセルを用いて行なっていたため、入力ミスやし忘れ、社員同士での共有不足が課題としてしばしば挙げられていました。

バーコードと在庫管理システムの同時導入により、データの入力作業を省くだけでなく、社内の誰もが在庫状況をいつでも把握することができるようになりました。作業員一人当たりの負担が軽減されただけでなく、共有漏れを防ぐことができるようになりました。

在庫管理を効率的にするならシステムの導入もおすすめ

ここまで紹介してきたように在庫管理を効率的に行いたいのであれば、バーコードの活用は有効ですが、システムの導入もおすすめです。

在庫管理システムを使用すると、在庫の「なにが・どこに・どれくらいあるのか」をリアルタイムで、且つ一元管理することが可能になり、在庫管理がより効率的になります。

そもそも在庫管理システムとは在庫情報の管理や、在庫管理に必要なデータの管理ができるシステムのことです。在庫管理業務が効率的になるだけでなく、在庫不足や過剰在庫を回避し、機会損失を防ぐのです。

在庫管理システムに関する詳細は以下の記事をご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。バーコードによる在庫管理では、手動による作業を削減し、作業ミスや業務遂行にかかる時間を短縮できるなどといった、様々なメリットがあります。

さらに、在庫管理システムと併用することで、在庫状況の一元管理も実現します。導入を検討する際は、目的や課題を明確にし、自社に合った機器やシステムを選定するようにしましょう。

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フリーロケーションとは?導入のメリット・デメリット、適した商品の特徴も含めてご紹介!

Last Updated on 2021年12月22日 by art-mylogi

ロケーションとは、倉庫内において「商品の保管場所」を指します。
言うまでもありませんが、これは物流業務の効率化にとって最も重要な部分です。

「出荷の際に、保管場所を探し回ってしまう」
「間違った商品をピッキングしてしまう」
「売り切れ商品の、空になった保管スペースがもったいない」

そんな悩みを抱えている場合は、ロケーション管理方法を見直してみるのも有効な手段でしょう。
ここでは、大きく2種類のロケーション管理方法を元に、様々な面でのメリット・デメリットについてお話しします。

フリーロケーションとは?

フリーロケーションとは、『商品ごとに保管場所を決めない』管理方法です。
つまり入庫の際に、空いている場所に自由に商品を保管していきます。
固定ロケーションから移行する企業も多く、今人気の管理方法です。

固定ロケーションとの違いは保管方法

倉庫内の在庫保管ルールには大きく分けて二つの管理方法が存在します。
それが『固定ロケーション 』と『フリーロケーション 』です。
まずこの二つの管理方法を比べてみましょう。

固定ロケーションとは、『1つの商品に対して固定の保管場所を決めておく』保管方法です。
例えば、「A-01はパソコン」「B-14はぬいぐるみ」といった具合です。
場所ごとに商品が決まっているため、シンプルで覚えやすい管理方法と言えるでしょう。
出庫(ピッキング)の際も、該当する場所に迷わず向かう事ができます。
しかし欠点もあります。
場所ごとに商品が決まっているため、『在庫切れ』となってモノが無くなっても、次の入荷まで空のまま場所をキープしなければなりません。
これは限られた倉庫スペースを有効に使いたい身からすれば、「もったいない」と感じてしまうでしょう。
また、決められた場所に置ききれない場合は、また新たに保管場所を確保しなければいけません。
当然、アイテムの入れ替えがあれば、その度に保管場所も決定・変更する必要があります。
シンプルでわかりやすい反面、「柔軟性に欠ける」管理方法と言えるでしょう。

一方フリーロケーションとは入庫の時に保管場所をその都度決め、流動的に保管場所を変えていく保管効率に特化した保管方法です。固定ロケーションより運用方法に工夫が必要ですが、今この保管方法が作業効率の面で注目されています。わかりやすい運用方法の固定ロケーションよりもなぜフリーロケーションが注目されているのでしょうか。
次の項目ではそんなフリーロケーション管理におけるメリットとデメリットを比較していきます。

フリーロケーション管理のメリット

1.収納スペースの無駄を省くことができる

大手EC サイトでも実施しているフリーロケーションは、保管場所の無駄をなくす事ができる収納効率に特化した管理方法です。

固定ロケーションの場合、スペースごとにどの商品を保管するかが定められています。そのためもし保管スペースに空きがあっても、入庫した商品がその場所に紐づけられているものでない場合、そのスペースにはその商品を収納できません。

しかし「使えないスペース」を一切なくすことができるというメリットを持ったフリーロケーションの場合は、新しく入庫してきた商品を素早く保管することができます。商品の在庫がなくなった時点で、番地バーコードと紐づけられていた製品バーコード情報を削除するためです。
結果として収納効率もあがり、収納スペースの有効活用が可能になります。

このようなメリットから、フリーロケーション管理は商品の取扱数が多い事業者の方や、倉庫のスペースに余裕がない事業者の方におすすめの方法です。

2.商品の収納入れ替えをスピーディーに行える

上記でも説明したようにフリーロケーション管理は保管場所を指定しない管理方法です。

固定ロケーションでは、商品を保管する際に「棚割り」という作業が必要になります。「棚割り」とは、商品を倉庫の中のスペースごとににどれくらいの数量入庫するかを事前に決める作業のことです。取扱商品の変更や数量変更の際には、この棚割りをもいだ調整する必要があります。

しかしフリーロケーション管理の場合は、保管場所を指定せず開いているところから商品を入れていくため、棚割り作業が不要になります。取扱商品の変更なども倉庫の運用に大幅な変更が生じないため固定ロケーションよりスムーズに行えます。

1.ピッキング効率が下がる可能性がある

フリーロケーションのデメリットとして、商品の保管場所が頻繁に変更されるため商品を探す際には多くの時間がかかるという点が挙げられます。
保管場所の無駄をなくす事を優先させた結果、同じ種類の商品なのに別の棚に保管されているという現象が起こる場合もあり、ピッキング作業を中心とした物流作業の効率が悪化してしまう可能性が考えられます。

加えて万が一ハンディターミナルでのバーコード読み込みを忘れてしまった場合、大きな倉庫の中を歩いて探し回らなければならないという事態に陥ることもあり得ます。

一方固定ロケーションの場合であれば型番や品番ごとに商品を固めているだけでなく、どこに商品を置いているかが固定されているので、場所さえ一度覚えてしまえばスムーズに商品を探せます。

そのためフリーロケーションで商品を管理する場合でも、頻繁に入出庫を行う商品や一緒に出荷されやすい商品などは近くのロケーションに固めるなど、「ロケーションのルール付け」を行うという選択肢もおすすめです。

2.システム構築が必要になる

フリーロケーションでスペースの無駄をなくす分、収納は複雑化していきます。そのため、商品の管理を確実にするためにも、バーコードやハンディーターミナルといった在庫管理システムなどの導入が不可欠になっていきます。

「棚割り」などのロケーション事の管理がない分、情報を一括して管理しなければ倉庫内の状況を把握するのが非常に困難になるためです。

在庫管理システムを導入すると、在庫の増減や商品のステータスの確実な管理が可能になり、在庫管理ミスを防ぐのみでなく、荷物置き場所のルールを覚える必要がなくなり保管業務が完結かします。

しかし在庫管理システムによってスムーズな管理は可能になりますが、導入するにはある程度のコストが発生します。どのシステムを導入するかによって発生するコストは大きく異なりますが、導入の際にかかる初期費用のみでなくシステム運用のためには月額利用料なども必要となってきます。

そのためフリーロケーション導入によって得られる利益にコストが見合わない場合があります。
導入の際には自社の事業状況を鑑みて、十分な費用対効果が得られるかも検討したうえで導入しましょう。

フリーロケーションに適している3つの商品とは?

フリーロケーションには、商品によって向き不向きは存在します。
例えばサイズが大きく重量のあるような商品に関しては、
固定ロケーションとフリーロケーションにおいてさほど作業効率の面で差が出ません 。人の手でピッキングしやすいものが向いている為、サイズが小さく出荷量の少ない商品に向いています。ではそれは具体的にどんな商品なのでしょうか。

在庫の増減が激しい商品

在庫の増減が激しい商品はフリーロケーションに適しています。具体的にはアパレル商品や化学原料が在庫増減の激しい商品にあたります。

アパレル商品はシーズンによって入出庫量と商品の種類が大きく変わります。このように受注頻度が一定ではなく、一定数の在庫の確保が必要ない商品はフリーロケーションに最適です。

また、化学原料は種類が豊富ですが、サイズが大きくないものがほとんどです。生産量の変動にも対応していかなければならないので、フリーロケーションのように保管場所を随時動かせる保管方法が適しています。

消費・賞味期限がある商品

消費・賞味期限がある商品もロケーション管理に適しています。医療品や食品が賞味・消費期限がある商品にあたります。このような商品はフリーロケーションを用いて、期限が近づいているものを前出しすることで、先に売るべきものを漏れなく出荷することができます。

ロット管理が必要な商品

そもそもロット管理とは同一条件で製造される商品の最小単位であるロットを製造から出荷まで管理することです。このようなロット管理が必要な商品をフリーロケーションで運用することで万が一出庫した商品に不備があった場合でもまとめて追跡しやすくなり、お客様への被害を最小限に抑えることができるようになります。

補足:ダブルトランザクションとは?

フリーロケーションと固定ロケーションのハイブリット『ダブルトランザクション』
は人気の管理体制ですが、導入している全ての業者が「完全なフリーロケーション」で運用しているわけではありません。

固定ロケーションとフリーロケーションを融合させた管理方法が「ダブルトランザクション」です。
頻繁に出庫を行う「ピッキングエリア」とそれ以外の「ストックエリア」に分け、ピッキングエリアは固定ロケーション、ストックエリアはフリーロケーションで管理します。

ピッキングエリアではシンプルがゆえの「迅速で効率的な出庫」を実現しつつ、ストックエリアでは「デッドスペース」をなくし、柔軟性も出せるという訳です。
またこの他にも、「柔軟な固定ロケーション」のような運用方法も存在します。

基本的には固定ロケーションに従って保管場所を確保しますが、置ききれなかった分は空いているスペースに置いていく方法です。
完全な固定ロケーション現場からでも移行がしやすく、ほどよくフリーロケーションの柔軟性を取り入れることができます。

まとめ

従来からの「固定ロケーション」、今人気の「フリーロケーション」と、それぞれの利点などを見てきましたが、近年では「ダブルトランザクション」のように2つを組み合わせた運用、さらにはその組み合わせの比率などによって、「ロケーション管理」は日々細分化してきています。
「今主流だから」「昔からずっとこの方法だから」と捉われず、各社に合った運用モデルを探し出すことが重要と言えるでしょう。

関連記事

・ロケーション管理とは?フリーロケーションと固定ロケーションの違いから、改善施策まで紹介します。
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EC決済代行サービス12社比較!メリット・デメリットについてもまとめました!

Last Updated on 2021年9月29日 by art-mylogi

ECサイトを構築する上で、決済システムとのコネクトは欠かせません。
幅広い層の顧客獲得のためにも様々な決済システムを把握しておく必要があります。
今回はそんなECサイトの決済システムの種類や方法をまとめてみました。

ECサイト決済システム接続方法の種類

上記でも説明しましたように、多種多様の決済システムが存在しています。
中でも主なシステムは、
『リンク型』『トークン型』『データ伝送型』『メールリンク型』
の4つをあげられます。
現在ある様々なサービスではこれら4種類を組み合わせて、色々な業種・業態に合うよう最適化されたシステムを構築しています。
それぞれのシステムについて、よくある企業様のニーズを交えて説明していきましょう。

『リンク型』

低コストで安心安全に運営したい方向け

リンク型とは決済代行サービス会社の決済画面に移動して全ての決済処理を行う方法です。
決済画面をわざわざ構築する事なく簡単に決済機能をつける事ができます。
したがって、決済機能を自社開発するコストや手間を省き、決済画面をデバイス毎にカスタマイズする事ができます。
また、個人情報の漏洩などセキュリティー面が不安な方でもお客様のクレジットカード番号などを取得しなくて良いので安心して運営する事ができます。

『トークン型』

とにかくセキュリティー面を強化させたい

トークン型決済とは、ユーザーのクレジットカード番号などの情報を別の文字列(トークン)に置き換えて決済処理を行うセキュリティー面に特化した方法のことを言います。
リンク型決済と違って、自社サイト内で決済が完結するようなJava Scriptプログラムを組み込むため、決済処理中に別のサイトへ移動する (画面遷移) 事がないので、サイト離脱のリスクヘッジになります。一方、コスト面では少し高くつきます。
トークン決済を導入すると、

・導入の際の初期費用
・月額固定費
・案件毎の手数料

の3つが加算されます。
ですが、リンク型決済と同じような仕様でセキュリティー面をupさせる場合には最適の方法と言ってもいいでしょう。

『データ伝送型』

自社サイト内で決済処理の全てを完結させたい

データ伝送型はAPI型とも言い、自社でSSL対応のサーバーを構築しユーザーからのクレジットカード情報を決済代行サービス会社に転送し決済処理を行う方法です。
自社サイト内に決済機能を組み込んみ、決済処理を完結させる事ができます。
注文件数が多い大規模な会社向けのサービスです。
よって、自社のオリジナリティーを優先させたサイト構築を実現できます。
またこちらもトークン型と同じく画面遷移数を減らす事ができます。

『メールリンク型』

予約販売なども視野に入れたい

メールリンク型とはユーザーにメールやショートメール(SMS)やQRコードなどを通じて請求内容を決済用URLとして送り、そのURLから直接ユーザーが決済画面に誘導されるという方法です。
決済処理がメールで完結できるため、簡単に決済が完了します。
また商品の値段を購入時に決められない場合などでも対応しているので、予約販売や見積もりが必要な場合にも利用できます。
自社での決済システム構築が難しい方や、WEB注文や電話注文など幅広い注文方法に対応されたい方にもおすすめです。

決済方法種類

ECサイトの決済方法には以下のような種類があります。

『クレジットカード決済』

この決済方法はECサイト上で最も多く使われている決済方法です。
時間帯や場所を気にせず24時間いつでもどこでも商品を購入する事ができます。
ECサイト運営者は購入の決済を待つ事なく商品を発送できるので、在庫管理もしやすい点もあります。しかし、クレジットカードは全てのユーザーが所有しているわけではありません。
また、セキュリティー面に関しても、細心の注意を払っておかないと不正利用などの大きいリスクがあります。

『自動引き落とし』

自動引き落としは定期購読など定期的に代金を引き落とす必要がある場合に利用します。
ユーザーも最初の登録だけで、月々の支払いを完了する事ができるので、手間が省けます。
また、運営側にとっても代金を集金し損なうなどのミスをなくす事ができます。
ただ、もしユーザーの口座残高が請求金額に達していなかった場合は引き落とされません。
自動引き落としに対応している決済サービスも少ない点はデメリットでもあります。

『ネットバンク』

ネットバンクを利用する場合はログインさえすればカード番号などを入力しなくても支払いを完了する事ができます。
支払いの口座や金額をまちがえる事もありません。
しかし、そもそもネットバンクのアカウントを所有しているユーザーが少なく、ネットショッピングに慣れているような人でないとなかなか手を出しにくい方法です。

『携帯キャリア決済』

携帯キャリア決済はスマートフォンを含める各キャリアで契約した携帯電話を持っていれば可能な決済方法です。
4桁の暗証番号のみの入力で購入する事ができるので、クレジットカードを持っていないような10代の顧客層にも届きます。
ただ、この決済方法は手数料が高く、請求限度額は低く設定されているので、導入のハードルは高いです。

『電子マネー・ウォレット決済』

今急速に普及している電子マネー・ウォレットマネーをECサイトでも利用する事ができます。電子マネーはその中でも、[プリペイド方式とポストペイ方式]に分かれています。
事前にチャージさえしていればクレジットカードを持たない人でも持たない人でも利用できます。事前チャージ限度額はあり、不正利用にも充分な注意が必要ですが、もともとこの決済方法が生活に密接しているような方には利用しやすい決済方法です。

『インターネット上で支払いを完結させない方法』

上記にあるようなインターネットを介しての支払い方法の他には、
指定の金額を後払いできる方法もあります。
その方法の種類は大体以下の通りです。
・コンビニ
払込票を事業者側が用意します。コンビニによって多少やり方に差はありますが、24時間ユーザーが好きなタイミングで支払いをする事ができます。
・ATM
コンビニと比べると利用時間に制限はありますが、こちらはユーザーが各々払込票を印刷して支払います。
・払込票
どの地域においてもコンビニだけではなく郵便局でも支払う事ができます。
・銀行振込
ユーザーにネットショップ側が指定する口座へ振り込んでもらう支払い方法です。こちらはBtoBや高額取引の際におすすめです。
購入から支払いまで時間が空きますが、昔から幅広く使われてる支払い方法なので馴染みやすいものではあります。
・代金引換
ユーザーが注文した商品をユーザーの自宅で受け取る際に宅配業者を介して支払いをしてもらう手段です。手間や時間はかかりますが、商品が届いた事を確認してから支払えるので、ユーザーには安心して使っていただく事ができます。

複数の決済方法を導入するメリット

決済方法の幅を広げれば獲得できる顧客層の幅も広がります。
ユーザーは自分に合った決済方法を選択できないと購入を止めてしまう可能性があります。
特にECモール上では、オリジナリティーを売りにしている商品以外は容易に同じ物を別サイトで見つける事ができてしまいます。
商品検索から購入までの間にユーザーにストレスを与えないよう、満足度を考えながら選別しなるべく多数の決済方法を導入するといいでしょう。

決済システムを選ぶ時のポイント

決済システムの接続方法は多種ありますが、その中から自社サイトに適合する物を選ぶためのポイント4つあります。

ポイント①システム構築及び運営コスト

導入する決済方法によってコストは変動します。
特にクレジットカード決済やコンビニ決済代行サービスには手数料がかかります。
例えば決済代行サービスには月額固定費や案件毎に決済手数料・トランザクション手数料などがかかってきます。

ポイント②個人情報の取り扱いなどのセキュリティー面

快適な決済システムには安心安全な信頼できる方法が一番です。
個人情報の取り扱い、支払い確認においてはしっかりセキュリティーを強化していきましょう。

ポイント③銀行口座を一元管理する

自社で複数銀行口座を所有空いている場合、
全ての口座を一元管理できるような柔軟性のあるサポートを選びましょう。

ポイント④商品の金額・ターゲット年齢層で選ぶ

合計請求額が高額な場合、代金引換決済しかできないと大きなリスクと手間をユーザに科する事になってしまいます。このように複数決済システムにより顧客の自由度と満足度を上げて、ニーズに答えていきましょう。ですが、企業側からすると複数決済管理が必要という難しい作業をしなくてはいけません。どのユーザーが何日までにどんな方法で決済をするのか、全て把握する必要があります。

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決済代行サービス 12選

それでは具体的に決済代行サービスを行っている12社をご紹介致します。

SBペイメントサービス

SBペイメントサービスはソフトバンクグループが提供するサービスです。
決済・金融事業もになっており、20種類以上の決済方法を提供できます。
EC事業者のニーズに合わせ様々な決済サービスを提供しており、集客支援や不正検知機能も搭載しているので、売り上げ向上にも繋がります。

楽天Pay

楽天Payは楽天が提供するサービスで、アプリ決済・クレジットカード決済・インバンド決済が可能で、更に他社のサービスにはないような電子マネー決済にも対応しています。また、楽天銀行であれば翌日に無料で入金される事も特徴です。

GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイはキャリア決済・クレジットカード決済・コンビニ決済・LINEpay決済など幅広い決済方法を提供し、EC事業者のニースにあった最適な決済方法の提案を行っています。
またセキュリティー面にも特化していて、安心できるサポートも提供しています。

ソニーペイメントサービス

ソニーペイメントサービスは総合決済サービスのe-SCOTTを提供しています。
様々な決済方法を提供していると同時に、業界唯一のセキュリティーサービスも導入しています。また高速高速レスポンスも可能なので、カゴ落ちや機会損失のリスクもありません。

ゼウス決済サービス

ゼウス決済サービスは創立25年以上の実績を誇る安心安全な決済代行サービスです。独自の豊富な導入実績を元に幅広いサポートとサービスを提供しています。
また、売上向上や集客支援に対する提案も行っています。

ペイジェント


ペイジェントは株式会社ペイジェントが提供する豊富な決済手段を持つ決済代行サービスです。システムの導入が簡単で利用方法も様々で、優れた技術力により安全な情報管理を提供しています。締日から最短5営業日で入金が可能などスピーディーな早期入金オプションサービスも用意されています。

DGフィナンシャルテクノロジー(旧:ベリトランス)

VeriTrans4Gは株式会社DGフィナンシャルテクノロジーが提供する世界基準の決済代行サービスです。ECサイトから実店舗での決済代行を行っており、幅広いチャネルを一元管理する事ができます。決済処理との完全自動連携の不正利用検知のサービスもあり、EC事業者が求めるセキュリティー面にも特化しています。

ぺイオニア(Payoneer)


ぺイオニア(Payoneer)は海外に向けるECサイトにも対応できるグローバルな決済代行サービスです。国際商取引を簡単かつ安全にする事ができ、国内銀行口座に最短1営業日で入金が可能です。また、送金料が0円で手数料も少なくコスト削減へとつなげる事もできます。

ラクーン

ラクーンは株式会社ラクーンによるサービスです。
PaidというシステムによりBtoB間の売掛取引における一括請求も代行しており、未回収リスク回避に繋がります。また、Paidの使用は最短当日から可能なのでスピーディーな対応も行っております。

ヤマトクレジットファイナンス


ヤマトクレジットファイナンスは『クロネコ掛け払い』というサービスを行っていて、商品発送と連動した信用供与によりBtoB間の手間の掛かる請求業務を一括して代行しています。また、初期費用等も必要のない独自の『クロネコe-クレジット』という決済システムも搭載しております。

Paypal

Paypalは世界各国で主要に使われているの自動決済も可能なサービスです。導入までの流れがわかりやすく簡単でスマホからの操作にも特化しています。海外での本格的なECサイト構築にも最適で、圧倒的な認知度と顧客数を誇ります。

STORESターミナル(旧コイニー)

STORESターミナル(旧コイニー)はコイニー株式会社が提供するシステムです。
このサービスは実店舗での導入に特化していて、最短で翌日入金ができルためスピードが求められるEC業界に最適です。Suicaなどの電子マネーやWeChatPayにも対応しているため導入もしやすく、またPOSレジヤカイケイソフトとの連携も簡単にできます。

スクエア

スクエアはタブレットPOSレジやクレジットカード決済に特化した実店舗向きのサービスです。スクエアは最短で当日から使用可能で無料アカウントを作成しアプリをダウンロードすればすぐ使用する事ができます。現金受付・在庫管理・売上分析・複数店舗管理などを全て無料で代行しています。

まとめ

複数の決済方法を用意しておけば、ユーザーの満足度を向上させる事ができます。
既に決済サービスを導入済の企業様も決済方法の見直しも再検討しより良い環境作りをする必要があります。しかし新しいサービスの導入には新しい手数料や運営方法が必要になってくる場合もあります。自社のEC規模に無理のない最適のサービスを提供していきましょう。

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倉庫管理システム(WMS)とは?機能やメリット、選び方もご紹介!

Last Updated on 2022年2月16日 by art-mylogi

自社で運営するECサイトでの拡販に伴い、倉庫内での業務の煩雑化や、人手不足にお悩みを抱えるご担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、WMS「倉庫管理システム」について、在庫管理やWCSとの違い、機能、メリット・デメリット、導入事例、サービス選定時のポイント、おすすめWMS10選の特徴や費用の比較などをご紹介します!

倉庫管理システム(WMS)とは?

倉庫管理システムでは、倉庫内の「モノ」の管理を目的とし、入荷〜出荷の一連の流れに伴う作業を行います。具体的に、「在庫がいくつあるのか」「製品をいくつ入荷したのか」「商品をいくつ出荷するのか」などを正確にそしてスピーディに管理し、手作業で発生しうる作業ミスを防ぎます。したがって、倉庫管理システムを利用することで、「庫内物流」の効率化を実現することができます。

基幹システムや在庫管理システム、WCSとの違い

基幹システムや在庫管理システム、WCSなど似たような用語がたくさんあります。ここでは、それぞれの違いを詳しく解説いたします。

倉庫管理システムと基幹システムとの違い

庫内物流の管理という類似点をもつ基幹システムとの違いは、「現場作業をサポートできるか」です。

物流業務における基幹システムとは、商品の入荷から販売、出荷、お届けなどの一連の業務での、根幹となるシステムで、在庫数などのデータの「全社統一管理」を実現します。そのため、正確な数量を把握、管理することができますが、現場作業のサポートには対応していません。

一方で、倉庫管理システムは、データ管理だけでなく、倉庫内で発生する作業全般の業務効率の向上を目的とし、作業を実際にサポートすることができます。つまり、基幹システムでは対応していない業務も、倉庫管理システムであれば可能になるということです。

倉庫管理システムと在庫管理システムとの違い

倉庫管理システムと在庫管理システムには『管理対象と目的』に違いがあります。

倉庫管理システムでは、在庫や人員、設備など倉庫内全般を管理対象とし、倉庫内の業務効率の向上を目的としています。

それに対し、在庫管理では、倉庫内外の在庫データを管理対象とし、適切な在庫量を把握することを目的としています。自社の倉庫以外の在庫データも管理することで、自社がもつ在庫全体を管理し、余剰在庫の削減や販売機会の損失防止を図ります。

倉庫管理システムとWCSの違い

WCS(Warehouse Control System)とは、「倉庫制御システム」を意味します。倉庫管理システムとWCSとの違いとして、管理対象が挙げられます。

WCSは、設備をリアルタイムに制御する事に特化したシステムで、
管理対象はコンベアや自動搬送機器、ロボットアームなどの機械の制御・監視です。そのため倉庫管理システムのように従業員の作業を管理することはできません。
ですが、これらの機械を監視し遠隔での高度な操作で業務効率化を実現する事ができます。

両者とも作業効率や収益upに繋がるように構築されたシステムではありますが、倉庫管理システム「倉庫内業務全般の管理」だとすれば、WCSは「倉庫業務の運用に関する設備機器の制御管理」を行うという事になります。

倉庫管理システムと物流管理システムの違い

物流に関連するシステムは複数あり、倉庫管理システムもその一つとなります。物流管理システムと倉庫管理システムの違いとして、「網羅できる業務範囲」が挙げられます。

物流管理システムは、商品の仕入れや生産から、顧客への配送までに発生するモノや情報、業務を管理するシステムで、「倉庫管理システム(WMS)」と「配送管理システム(TMS)」に分けられます。つまり、倉庫管理システムは、一種の物流管理システムであり、その中でも、倉庫内で発生するモノや情報、業務の管理を行います。

倉庫管理システムの3つの種類とは?

オンプレミス型

オンプレミス型では、自社のニーズや業務フローに合わせて一からシステムを構築します。開発費のほかシステムエンジニアの人件費などが発生しますが、その分自社の運用形態に特化したをものを開発できます。

クラウド型

クラウド型は、サーバによって提供されたシステムを、インターネットを介して遠隔から利用でるシステムです。PCやタブレット端末、スマートフォンなどによって利用することができ、あまり導入に手間あかからないのが魅力です。

パッケージ型

パッケージ型倉庫管理システムでは、ベンダーによって既に構築されたソフトウェアを購入し、自社のPC等へインストールすることでシステムを利用します。簡単に導入できるので倉庫管理システムの利用がはじめての方におすすめです。

倉庫管理システムの5つの機能

倉庫管理システムには具体的にどのような機能が備わっているのでしょうか?
具体的に説明していきます。

入出庫管理

倉庫に入荷・出荷した商品を把握・管理します。
入荷された日付や状態、仕入れ先の情報も明確にします。
出荷に関しては、生産スケジュールと連携させて出荷をする際の情報を整理します。また、ピッキングやハンディターミナルを使用したバーコード管理は業務の流れをスムーズにします。

在庫管理

上記でも説明しておりますが、
自社内外の倉庫以外の在庫データを管理します。
この管理によって余剰在庫在庫や機会損失などのリスクヘッジを行う事ができます。

棚卸管理

倉庫内で一定期間管理していた商品について、情報をまとめられます。
棚卸指示機能や棚卸差異リスト機能など、定期的に行う必要のある業務を効率的に行えます。

返品管理

返品管理がスムーズでないと無駄なフローを生みやすく、コスト面で弊害が起きてしまいます。人手だけでは管理しきれない面もこの機能によって補えます。

帳票管理

入出荷時に必要な帳票やラベルを発行します。
毎日しなくてはならない業務なので、自動化によって大きな効率化に繋がります。

倉庫管理システムを導入する5つのメリット

倉庫管理システムを導入するメリットとして、以下の5つが挙げられます。

①現場作業の効率化・商品品質の向上が期待できる

倉庫管理システムは人手を介して行う業務をサポートし自動化する事によって作業ミスを大幅に削減します。また、現場での作業内容を簡易化する事ができるので、一定の生産量を保つこともできます。

②コストを削減できる

物流コストの中でも人件費の割合は高くなってきています。よっていかに人件費を削減できるかがポイントとなってきます。
倉庫管理システムによる作業効率化で不必要な人件費をカットし、コスト削減を実現させましょう。

③リアルタイムで業務内容を可視化できる

業務向上において状況把握は最も大事な内容であります。
リアルタイムで現場で何が起き、何を行っているのかを把握する事により、状況に応じた素早い対応が可能になります。
最新の在庫状況を知る事で、より正確で素早い行動をとる事ができます。

④ヒューマンエラーが減る

倉庫業務でミスが発生し、お客様に期日通り正しく荷物が発送されないといった事態が起こると顧客満足度は下がります。倉庫業務という単調作業ではヒューマンエラーが発生しやすいです。しかし、倉庫管理システムを導入することで何かミスが発生した時は警告音で知らせてくれるので、ミスが減少することが期待できます。

⑤入出庫作業のスピードが上がる

入出庫作業の中で最も時間がかかるのは「倉庫内で商品を探す時間」です。倉庫管理システムを導入すれば、商品と商品の場所を確認しながら作業をすることができるため、入出庫作業の時間を短縮できます。

倉庫管理システム導入に伴う2つのデメリット

倉庫管理システム導入時に伴うデメリットは以下の2つが挙げられます。

デメリット①導入コストがかかる

当たり前ではありますが、倉庫管理システム導入によるコストはどうしてもかかってしまいます。そのため、導入を検討する際には、自社が解決したい物流課題とかけられるコストを明確に設定することが必要となります。

デメリット②社内での浸透に時間と労力がかかる

倉庫管理システムを用いて、業務の標準化を目指すにあたり、社内で新しいシステムを浸透させなければなりません。導入する目的や利用方法などを共有すべく、しっかりと研修等を設ける必要があり、そこには時間と労力、コストを割く事になります。

そのため、“今のままで良い”という考え方も多く、新しいシステムを導入する事に抵抗感を持たれるケースもあります。

倉庫管理システムの導入事例2選

導入をご検討中の方は実際にどのような導入事例があるのかという比較が大切です。ここでは2社の導入事例をご紹介していきます。

事例①
A社の場合
業種:物流運営 従業員数規模:500~1000名


問題点物流業務を提供するA社では、物流・在庫管理において必要な帳票やラベルなどを出力し、
実績データを手作業で入力していたため、かなりの時間がかかる作業であった。
目視による各商品のラベル確認作業によって人為的ミスや作業効率の悪さに悩んでいた。
一日当たり数千個の検品作業が限界だが、事業拡大に沿ってもっと出荷数を増やしたかった。
長年にわたり業務の流れを最適化して誤出荷などもなかったことから、最初は大きな問題を抱えているとは思っていなかった。
結果的には、基幹システムの老朽化にともなう「情報システム基盤再構築プロジェクト」が転機となり倉庫管理システムの導入を決めた。
また、導入後の狙いとして業務の標準化と効率化コストと期間の削減であった。
改善点目視による検品作業はどうしても人為的ミスを回避しにくい点があったが、
映像検品認識装置を導入する事によって1台あたりの検品作業時間を大幅にカットでき、商品精度も上がった。
検品時の商品を搭載したカートの映像が記録として残るので、配送先からの問い合わせにも迅速な対応ができた。
また、作業人数も通常の半分の人数でも対応できるようになったため、作業場にカートがずらりと並んで気が滅入ってしまうような労働環境も改善でき、作業者の視点からも効果を感じられる声が聞こえてきた。

事例②
B社の場合
業種:電気機器メーカー 従業員数規模:1000名〜


問題点家電製品などの電気機器メーカーであるB社はこれまで各配送センターにおいて現場や担当者別にオペレーションが変わっていた。
そのため担当者がいないと効率的な作業ができなかったり、業務内容にムラがある事が多かった。
また、長年自社自社の管理システムだけを使用していたが、それだけでは限界を感じるようになってきた。
よって倉庫管理システムを導入する事で、最適化された倉庫業務の仕組みを取り込もうと期待した。
改善点業務内容に各配送センターへの横展開も柔軟に対応できるような余裕が生まれた。ピッキング作業にタブレット端末を導入する事により、紙のピッキングリストが不要になった。
PDラベルや納入明細書の発行が検品作業と連動しており、ラベル待ちや明細書待ちをする無駄な時間が削減できた。
このような作業効率化により1日の出荷数が大幅に上がり、わかりやすく導入によるメリットを感じられた。また、単純にシステムを導入するだけじゃなく、豊富な専門的な知識と経験によって導入後のサポートも充実しており、各現場の人員への教育もスムーズで安心して業務を行えている。

倉庫管理システムを導入する前の3つの注意事項

数ある倉庫管理システムの中から、自社に適したものを選定することは容易ではありません。検討時に注意すべき3つのポイントは以下の通りです。

①導入の目的と自社の課題を明確にしておく

「なぜ物流管理システムを導入しようとしているのか」「自社にはどんな課題があって何を解決したいのか」の2点は導入前に明確にしておきましょう。この2点があやふやだとどの倉庫管理システムを選ぶべきなのかも定まりません。

②自社での運用方法を確かめる

実際に導入した場合、どのような形で運用したいのかを確かめましょう。例えば外で利用するのに向いているものや自社の運用形態に特化した形で構築できるものなど、システムにはそれぞれ特徴があります。自社で実際に運用したらどうなるのかしっかりと想定してから利用しましょう。

③コストと予算をすり合わせる

どのサービスを利用するかによって運用や導入にかかる費用は異なります。自社で想定している予算と、実施にかかる費用になるべくズレが生じないように費用については細かく調べておく必要があります。

倉庫管理システム選定の3つのポイント

①提供形態の違いを把握する

倉庫管理システムは「オンプレミス型」と「クラウド型」、「パッケージ型」の3つに分類できます。それぞれ特徴を把握した上で導入しましょう。

・オンプレミス型

オンプレミス型倉庫管理システムはカスタマイズ性に優れているため自社に最適なシステムを構築できるのが魅力です。しかし初期費用などのコストがかかるため、売上が確立されている大規模のECサイトや倉庫を有している事業者におすすめであるといえるでしょう。

・クラウド型

クラウド倉庫管理システムは場所を問わず利用できるので、事業所が各地にある場合におすすめです。ただしカスタマイズ性に乏しく、オフライン環境では使えないため注意が必要です。

・パッケージ型

パッケージ型倉庫管理システムは導入までの時間があまりかからないので、すぐに運用開始したい場合におすすめです。しかしカスタマイズ性は少ないので自社の運用形態をシステムに合わせて変更することが必要な場合もあります。。

②サポートやセキュリティ体制を把握する

倉庫管理システムを導入する前にサポート面やセキュリティ面の不安をなくすことは重要です。ただ倉庫管理システムを導入するだけでサポート体制が弱い企業も存在します。もしトラブルが起こった時に迅速に対応してくれるかは重要です。導入前に「過去のトラブルにどのように対応したか?」「サポート体制は万全か」の2点はヒアリングしておきましょう。

③情報共有が可能か

その倉庫管理システムを使用すると、外部との情報共有も可能になるかを確認することも重要です。例えばバーコードによる在庫管理が可能な場合、バーコードを介して外部との情報共有がかのうであれば、データのやり取りにかかる時間と手間を削減できます。

倉庫管理システム比較15選

mylogi


EC運営会社が作ったシステムなので、EC事業者の立場にたったサポートも可能です。
多くのモールへの展開にも向いており、独自の正確性によって正しい在庫状況を随時把握できます。
また、越境向きでもある今話題のshopifyと公式にパートナー認定されているため、shopifyに特化したシステム提供も実現しています。

初期費用 無料
月額費用 ¥8.800~

AiR Logi(株式会社コマースロボティクス)

特徴・低コストでの導入が可能、コストパフォーマンスに強み
・ハンディーは、無線LANのない環境下での利用も可能
・ECにおける主要な外部システム、モール等との連携にも対応
初期費用 ¥35,000
月額費用 ¥100,000~
ハンディーレンタル料 ¥6,500/月

COOLa(株式会社ブライセン)

特徴・最短2週間で導入完了
・一体型帳票により、帳合作業や封入ミスを削減
・各作業員ごとの生産性を確認し、最適な人員配置を実現

W3SIRIUS(株式会社ダイアログ)

特徴・複数拠点の一括管理に強み
・独自のユニットシステムにより、在庫やデータを一元管理
・データや外部システムとの連携、機能拡充にも柔軟に対応

W-KEEPER


マルチカテゴリに適用。業務を全体的に強力サポート。

特徴・全ての規模に対応
・発注後数日で複数拠点・多種多様な業務に対応可能
・担当者別に使用権限付与が可能で、セキュリティー面にも特化
料金5,000,000円

【オプション】
無線ハンディー、汎用インターフェース、WEB受発注、TC、運賃配車

WMS THOMAS


物流会社ならではの独自のノウハウを組み込んだ、toB・toCどちらにも対応するシステム。スマホがあれば簡単に操作できます。

特徴・導入前、導入後に支援サポートあり
・様々な基幹システムに対応
・API連携も一部可能
・拠点数、 場所など関係なく入出庫情報の確認ができる
料金75,000円〜

ONEsLOGI


日立物流グループによるシステム

特徴・独自の物流に対する専門的知識を生かして、業務をサポート
・月額10万円から利用可能
・現場改善や構築の開発が強み、ノウハウが豊富。
料金100,000円〜

LIFE-Vision


日用品・生活雑貨に特化したクラウド物流システム

特徴・カスタマイズ性が高い
・4種類の汎用的な在庫引き当てロジックを標準装備
・フリーロケーション 管理で倉庫内の自由設計が可能

Medical-Vision


全ての規模に対応する医療、医薬品に特化したシステム。

特徴・商品毎の使用期限、有効期限管理が可能
・各種帳票の自動発行機能搭載
・様々な情報を抽出し、各種加工加工が可能

Super-vision


衣食住に特化した物流システム。

特徴・クラウド型システム
・最小限のコストで量販店、荷主のWMS構築を実現
・物流運用に応じてカスタマイズ可能

SLIMS


物流センターの作業と在庫を統合管理し、業務の標準化・効率化を実現するとともに、 物流サービスレベルを高める高めるためのWMSシステム。

特徴・物流専門家がアドバイス
・導入実績350社以上
・年中無休、24時間コールセンターによるサポート可能
料金140,000円〜

ci.Himalayas/GLOBAL


8年連続WMS導入No.1の実績を誇る多言語対応のシステム

特徴・ASEAN、中国での豊富なシステム導入実績
・現地語での導入や運用保守サポートあり

ZIZAIA(ジザイア)


オリジナリティ溢れる新発想のフレームワークが魅力。自由なカスタマイズで低コストかつ短納期でWMS導入が可能。

特徴・柔軟なカスタマイズ性
・追加費用を抑制する営業ライセンス方式
・小売業、製造業を中心に幅広い業種、業態に対応
料金5,000,000円〜

Goo2マネ(倉庫管理)


株式会社日立システムズエンジニアリングサービスが提供する、ハンディターミナルを使用したデータ照合により倉庫運用の効率化を実現するソフトウェア。

特徴・ロケーション管理や先入先出管理も可能
・ハンディターミナルによりヒューマンエラー 防止に
・CSV形式で他システムとのデータ連携も可能

ロジザード


ロジザード株式会社の提供するクラウド倉庫管理システム(WMS)である「ロジザードZERO」は株式会社フレイトリンクスジャパンの提供するアパレル業界向けの基幹システムである「One’s Closet」と標準連携をしています。

特徴両社ともアパレル業界に強みを持っているため、ミスの少ない物流フローの実現はもちろん、アパレル業界に特化した物流業務以外の機能も一緒に利用することが可能です。

まとめ

上記より倉庫管理システムの導入により作業中の人為的ミス削減など様々な利益の生産が可能になるという事がわかりました。
企業価値を上げるためにも在庫を抱える企業様にはぴったりのシステムであります。しかし、重要なのは自社に適している倉庫管理システムの見極め方です。
必ず導入後に良い結果の出るよう、メリット・デメリット、導入後のサポートがどのくらいなのかなどをしっかり確認していきましょう。

関連記事

・【ECご担当者必見】WMS(倉庫管理システム)の選定マニュアル
・通過型・在庫型物流センターとWMSの関係とは?

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ECサイト構築の費用はいくら?手法別の料金相場、見積もり比較までご紹介!

Last Updated on 2022年12月14日 by art-mylogi

今、ECサイトを制作・構築してネットショップを運営している企業や個人が混在する中、ECサイトの構築方法や手法も多様化し複雑になってきています。

そこで今回はECサイト構築をご検討中の企業ご担当者様に向けて、多様・複雑化している費用相場をわかりやすく比較していきます。

ECサイト5つの構築方法の特徴と費用相場

ECサイトの構築には「ASP」「ECモール」「オープンソース」「パッケージ」「フルスクラッチ 」の5つがあります。それぞれの初期費用や月額費用は以下の表の通りです。以下で5つの構築方法の特徴と費用を詳しくご紹介します。

初期費用 月額費用 事業規模
ASP 無料〜10万円 〜10万円 〜年商1億円
ECモール 〜10万円 〜10万円
オープンソース 100万〜500万 10万円〜 年商1億円〜
パッケージ 500万〜 10万円〜 年商1億円〜
フルスクラッチ 数千万〜 10万円〜 年商10億円〜

 

①ASP (無料〜10万円)

 

初期費用 月額費用 事業規模
ASP 無料〜10万円 〜10万円 〜年商1億円

 

「とにかく安くECサイトを始めたい」
「費用は抑えたいがある程度独自のECサイトが欲しい」
「モール型ではなく、自社ECサイトが欲しい」

このような考えをお持ちの方はASPの利用をおすすめします。
代表的なASPはBASE.Shopify,カラーミーショップ,MakeShopです。

メリット制作期間が短くすぐオープンできる
初期費用・月額費用が安い
決済会社と直接契約する必要はない
デメリットカスタマイズ性が非常に低い
販売手数料がかかるサービスが多い

ASPではECサイトに必要な環境を全てレンタルできるので、最短5分でECサイトをオープンする事ができます。
また、初期・月額費用も安く、小額予算からでも始める事ができます。カスタム性に関してはオープンソースやパッケージ型に比べ低いです。また、自動的にバージョンアップもかかるので、ECサイト初心者にとっては適した方法です。

②ECモール(〜10万円)

 

初期費用 月額費用 事業規模
ECモール 〜10万円 〜10万円

 

「とにかく安くECサイトを始めたい」
「モールの集客力を利用したい」

こういった考えをお持ちの方はECモールの利用をおすすめします。

初期費用は「〜10万円」と小額で、各モールのサポートも随時受ける事ができます。ただASPと同様カスタマイズ性は低く、オリジナリティは表現しにくいです。商品が売れた際もそれなりのロイヤリティを支払う必要もあります。ECモールも低コスト構築を実現するので、こちらもECモール初心者におすすめです。
代表的なECモールはAmazon,楽天市場,Yahoo!!ショッピングです。

メリットサイト自体に集客力と信頼性がある
デメリットカスタマイズ性が低い

ECモールには既にサイト自体に集客力と信頼性があるため、安心してアクセスするユーザーが多くいます。

③オープンソース(100万円〜500万円)

 

初期費用 月額費用 事業規模
オープンソース 100万〜500万 10万円〜 年商1億円〜

 

「自社の事業に合わせた本格的なECサイトを構築したい」とお考えの方はオープンソースの利用をおすすめします。オープンソースとは、プログラムのソースコードを開示しているライセンス無料のソフトを使ったECサイト構築の手法のことです。代表的なオープンソースはEC-CUBE,Magentoです。

メリットカスタマイズによりオリジナリティーを表現できる
デメリットカスタマイズに専門的な知識が必要なため、ある程度リスクがある
予期せぬ費用がかかるなど、費用面での負担が大きい

オープンソースは自社サイトに適合するようカスタマイズすることができます。そのため自社でのシステム開発やシステムの外注とサイト開設まで約2〜5ヶ月ほどかかる場合もありますが、その分独自性を出す事ができます。

また、サポートは一切ないので、専門知識が少ないとセキュリティー面やバグなどのトラブルには自分で対処しなければなりません。自社システムとの連携や業務効率化のための機能も追加できるため、本格的なECサイトを構築したい方におすすめです。

④パッケージ(500万円〜)

 

初期費用 月額費用 事業規模
パッケージ 500万〜 10万円〜 年商1億円〜

 

パッケージも「本格的なECサイトを構築したい」とお考えの方におすすめです。費用は500万円〜ほどです。ランニングコストは月額で数万円〜数十万円です。代表的なパッケージはOrange EC,ecbeing,ebisumartです。

メリットカスタマイズ性が高い
プラグインを自由に追加できる
デメリット開発費用と期間にかなりの余裕が必要

パッケージとはECサイトに必要とされる機能をまとめた製品のことです。バックエンド機能である、カート機能・受注管理・売上管理・顧客管理もEC管理者が運用しやすいようなサポートが充実しています。パッケージはカスタマイズ性が高く、中小〜大企業のECサイト構築にも対応しています。

またソースを開示していないので、セキュリティー面には安心できます。ただその分費用は高めに設定されています。アップデートも自動ではないので、自分で随時行っていかなくてはいけません。

⑤フルスクラッチ(数千万円〜)

 

初期費用 月額費用 事業規模
フルスクラッチ 数千万〜 10万円〜 年商10億円〜

 

「大規模な完全オリジナルなECサイトを構築したい」とお考えの方はフルスクラッチの利用をおすすめします。フルスクラッチは初期費用にまず数千万円〜の投資が必要です。この費用はECサイトの規模によるため、場合によっては数億円かかる場合もあります。

メリット自社の管理システムと連携できる
カスタマイズ性が高い
デメリット開発費用に1000万以上かかる場合がある
開発期間も長い

ゼロベースから独自で制作するためカスタマイズ性には特化しており、理想のECサイト構築を思う存分行う事ができます。自社システムとの連携もスムーズで追加機能にも制限はありません。
問題は費用面です。制作費用・維持費用共に高額な上に、専門的な開発技術者を雇う必要があり人件費も多くかかります。また制作期間も長期的に見ておかなければなりません。


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[事業規模別] おすすめのECサイト構築方法

先ほど、ECサイトの構築費用をご紹介しましたが、結局自社にあったECサイトの制作方法は何なのでしょうか?そこで今章では事業規模別のECサイト構築費用を解説いたします。

まず、年商1億円未満の法人はASPの利用をおすすめします。年商1億円未満の法人は「フルスクラッチ等で一からECサイトを構築できるほどの技術力がない」「予算がかけられない」場合が多いかと思います。そのため、まずはASPで事業を拡大することをおすすめします。

次に年商1億円以上の法人にはオープンソース、フルスクラッチの利用をおすすめしています。年商1億円以上あれば「ECサイトにある程度の予算がかけられる」「技術力の高いエンジニアがいる」場合があります。オープンソースやパッケージを利用すればASPよりもカスタマイズ性、機能性の高いECサイトを構築することができます。

最後に年商10億円以上の法人にはフルスクラッチ をおすすめします。年商10億円以上ともなると、ECサイトにかけられる予算も十分にあることが考えられます。自社システムと連携しながら大きく売り上げていきたい法人にはフルスクラッチをお勧めします。

ECサイト構築費用の3つの事例

ここでは実際にホームページ制作会社に見積書を依頼した例を参考に、実際の構築費用の相場を探っていきます。ECサイト構築を依頼する基本条件は以下の通りです。また、今回は一つの条件に対して異なる3つの見積書を比較します。

条件・目的        コンタクトレンズの通販版売
・業種        小売業
・予算        特に指定なし
・年商        1500万円5
・商品数       約50点
・デザイン案の有無  なし
・スマホ対応     あり
・決済方法      コンビニ決済、クレジットカート決済、代引き決済

見積書①

まずは、ネットショップの構築だけでなく、コンサルタントも行っている企業から受けた見積書の例です。

見積金額と内容・見積金額   79万円
・内容     「EC-CUBE」によるECサイト構築

「EC-CUBE」はオープンソース型のECサイト構築ツールです。そもそも、オープンソース型のECサイトは拡張性やカスタマイズ性が高いことが特徴です。「EC-CUBE」の場合は商品紹介ページなど、ECサイト運営に欠かせない機能が網羅されています。

導入費用こそ高いですが、高い拡張性やECサイトを運営するには十分な機能が備わっているので、引き続き販路を拡大したい事業者などにはおすすめです。

見積書②

続いては、オープン系システム・アプリケーション開発を得意としている企業から提案され見積書です。

見積金額と内容・見積金額  70万円
・内容    「WordPress」によるECサイト構築

参照:比較biz「ECサイト構築会社に一括見積相場を調査してみた【第2弾】

「WordPress」とは、ブログやサイトの作成などができるコンテンツ管理システムです。これらのサービスは無料から使用することができ、多くのWebサイト構築で利用されています。そのため「WordPress」を利用することで比較的安価でのECサイト構築が可能なります。加えて、サイトのカスタマイズの容易にでき、コンテンツマーケティングによる集客もしやすいため、「WordPress」を使用しECサイト構築をする販売店は多くあります。

しかし、「WordPress」はネットショップに最適化されていないため、管理画面が使いにくいという欠点もあります。加えて、「EC-CUBE」に比べ、プラグインが充実していないため、カスタム費用などがか高額になる場合もあるので注意が必要です。

見積書③

3つ目の見積書は上二つの例とは違い、ASP型を利用したECサイト構築になります。

見積金額と内容・見積金額  44万円
・内容    「MakeShop」によるECサイト構築
この見積ではASP型のECサイト構築ツールを使用します。そのため、安価で簡単なECサイトを構築できます。オープンソース型と比較すると拡張性やカスタマイズは劣りますが、Shopifyを始めとして多くのサービスから選ぶできます。

ECサイト構築の費用・相場で注意すべき5つの点

物流業務は委託するのか?

物流業務を委託するのかによっても構築費用は大きく変わります。ECサイトの開設初期でよくあるのが物流体制が万全でなかったが故に売れたのに、商品がうまく届かずに顧客満足度が低下してしまうケース。ECサイトをスタートしてすぐは売れないだろうからと物流体制を疎かにしてしまうと悲惨な結末が待っています。

しかし、ECサイトを制作する時期は同時に商品開発や集客も行わなければならないため、物流体制構築の他に時間が取られてしまいます。そのため、物流業務をアウトソーシングして物流業務を丸投げしてしまうのも1つの有効な手でしょう。上述したように、物流業務を委託するかどうかは構築費用に大きく影響します。まずは、物流アウトソーシングの2.3社の見積もりを出して、予算内におさまるのか確認しましょう。

集客はどのように行うのか?

集客をどのように行うかによっても費用は大きく異なります。主な集客方法は以下の5つです。

主要な5つの集客方法

  • ・SEO対策
  • ・SNS
  • ・インフルエンサーマーケティング
  • ・リスティング広告
  • ・メルマガ

上記の集客方法はどれもメリット、デメリットがあり費用も異なります。それぞれの集客方法の特徴を理解して自社に適したものを選定しましょう。それぞれの集客方法を説明すると長くなってしまうため、以下の記事をご覧ください。

ささげ業務は委託するのか?

ECサイト運営で重要な業務に「ささげ業務」があります。ささげ業務とは「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)」の3つの業務を総称したものです。ささげ業務はECサイトの売り上げに一番直結する業務であるとも言われるほど重要な業務です。

このささげ業務を自社で行うのか、外注するのかで見積もり金額は大きく変わります。これも物流会社2.3社に見積もりをしてもらって予算内におさまるのか確認しましょう。

リニューアルにも費用はかかる

最初は売り上げがなく、掲載できるアイテム数が少ない簡易的なサイトを作るかもしれません。しかし、だんだん業績も伸びてきて販売するアイテム数も多くなると、規模の大きいサイトが必要になりリニューアルも視野に入ってきます。

ここで頭に入れておきたいのが、そのリニューアルにも費用がかかるということです。ECサイトのリニューアルやメンテナンスの頻度は3〜5年に一回です。リニューアルやメンテナンスにも費用がかかることを念頭に置いて、初期のECサイト構築段階からリニューアルの予算も計上しておきましょう。

外注先の提案の費用に納得できるか?

ECサイトの構築を外注する場合は、提案された費用が依頼内容に見合っているのか確認することが重要です。制作会社によって料金体系や費用の計算方法は異なります。表面的な金額だけで判断してしまうと、最終的に想像以上の料金を支払わなければなってしまう事態が起こりかねません。しっかりと依頼内容と金額の内訳をチェックしておきましょう。

ECサイトの構築費用を安く抑えるには補助金の利用がおすすめ!

「できることならECサイトの構築費用を安く抑えたい」誰もがこのようなことを考えます。実はECサイトを構築する際にIT補助金を利用できる場合があります。IT補助金は3種類あります。

3種類のIT補助金

  • ・事業再構築補助金
  • ・IT導入補助金
  • ・各自治体が提供する補助金

これからECサイトを構築する方はこれらの補助金が利用できないか確認することをおすすめします。このIT補助金申請には締め切りがあります。また、申請には書類の作成や準備に時間がかかります。そのため、補助金が利用できることが判明した場合は速やかに申請することをおすすめします。

ECサイトの構築費用を無駄にしないためには?

KPIを設定する

KPIとは簡単にいうと、会社としての目標を細分化させたものです。KPIを設定しなければ、具体的で短期的な目標を立てなければ、売り上げを上げていくことは難しいでしょう。また、KPIを設定しなければ、繰り返し進捗を図ることが難しくなります。コンバージョン率やカート放棄率、市場占有率などECサイトには様々なKPI指標があるので、具体的に設定していきましょう。

自社にあった構築方法を選定する

ECサイトの構築費用を無駄にしないためには自社にあった構築方法を選定することも重要です。まだ規模が小さいのにオープンソースを利用すると無駄な費用がかかりますし、逆に規模が大きい会社がASPでECサイトを構築すると本来ならさらに売り上げられた金額を回収できなくなってしまいます。

本記事でも詳しく紹介していますが、検討しているECサイト構築方法が本当に自社に適しているのかはよく確認することをおすすめします。

ECサイトは構築して終わりではない

ECサイトを構築するのがゴールではありません。ECサイトを構築して売り上げを上げることが真のゴールです。ECサイトを作ったとしても商品が売れなければ、ECサイトを作った意味がまるでなく、構築費用が無駄になってしまいます。それでは、ECサイト構築の真のゴールである売り上げをあげるためにはどうすれば良いのでしょうか?

ECサイトの売り上げをあげるには?・美しいサイトではなくユーザーが買い物しやすいECサイトを構築する
・ファーストビューにこだわる
・購入する際のユーザーの不安を払拭する
・顧客の商品購入までのストーリー設計をする

ECサイトを構築する最終的な目標は売り上げを上げることでしょう。そのためには、うまくECサイトを運営しなかればいけません。

まとめ

ECサイト構築には様々な方法やその方法に付随して費用も大きくされるという事がわかりました。それぞれのECサイト構築方法のメリット・デメリットをよく吟味しましょう。自社が何を重要視するのかを明確にし、ニーズに合ったサービスを見つけていきましょう。

ECサイト構築方法や費用でお悩みの方へ

このようなお悩みをお持ちの企業ご担当者様へ

▶︎受注と物流が別管理なので煩わしい

▶︎売り上げが伸びてきたので、人力での管理に限界を感じている。

▶︎既に受注管理システムを導入しているが、どこか物足りなさを感じ、本当に自社に合ったサービスを探している。

▶︎物流管理にかかるコストを圧縮したい

EC運営実績豊富なアートトレーディング社だからこそ開発できた、物流~受注管理システムmylogiであれば、そのようなお悩みをオールインワンで解決可能です。

少しでもご興味お持ちになられましたら、ぜひご相談くださいませ。

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物流システムとは?種類や導入のメリット・デメリットも含めてご紹介!

Last Updated on 2022年3月24日 by art-mylogi

物流とは『物的流通』の略で商品を生産者から消費者へ引き渡す過程の事を言います。英語では「Logistic System」といい、ここでいう過程とは広範囲にわたります。
今回は、物流のシステムである「物流システム」について、機能や種類についてご紹介します。

物流システムとは?

そもそも物流の主な機能としては、「輸送」・「保管」・「荷役」・「包装」・「流通加工」があり、これらは「物流5大機能」と言われています。

これら物流5大機能のをまとめた効率化・最適化するシステムのことを物流システムと言います。つまり、物流システムはこれら物流5大機能のどれか1つに焦点を当てるのではなく、「物流」という大きな観点から効率化を進めるためのシステムです。

物流には単に商品を運ぶというだけではなく、多くの工程が必要となってきます。消費者にとっては商品が予定通り無事に到着するのは当たり前で、さらにその先の包装の品質や追跡サービスの質などが満足度に大きく影響する時代です。

商品品質の向上や消費者の信用を得るためには、上記5つのプロセスを徹底的に最適化し、スムーズな物流を展開していく事が大切です。そのために存在しているのが物流システムで、これらの各工程を一部もしくは一元的にシステムで管理するために存在しています。

物流システムの種類

配送管理(TMS)システム

TMSシステムとは出荷から配送完了までの一連の工程を管理していて、配送状況を可視化するシステムです。配送の状況をTMSで把握することで、配送時間・場所の変更などにも迅速に対応できるようになってきます。

配送管理システムの機能

    • ・出荷時刻や配送完了時刻などの配送ステータスの共有
    • ・配送通知メールの送信
    • ・配送指示
    • ・配送指示書や納品伝票、発注書などの各帳票作成
    • ・発送データの一元管理

配送管理システムのメリット

    • ・配送指示書や納品伝票、発注書などの各帳票作成
    • ・発送データの一元管理
    • ・ランニングコストが安い
    • ・月額制なのでコストが計算しやすい(可視化しやすい)
    • ・初期コストが安い
    • ・クラウド型であればバージョンアップや障害対応が不要
    • ・リアルタイムで配送計画を変更できる(急な配送先の変更にも対応できる)
    • ・事故歴や修復歴などの情報を一括管理できる(車両管理を効率化できる)
配送管理システムのデメリット・サービスの浸透に時間がかかる


運行管理システム

運行管理システムは出荷物の運搬の際に使用されている車両と随時連携を取る管理システムです。主なものとしてGPS・マップソフトなどを使用した配送の効率化に役立つシステムが挙げられます。運行管理システムを導入することで運行業務を円滑に進められるようになるだけではなく、運行業務以外に付随する様々な事務業務も簡素化されます。

運行管理システムの機能・無駄ない的確な運行を計画する運行管理機能
・効率的な配車を管理する配車管理機能
・ドライバーの現在地を把握する動態管理機能
・ドライバーの日報を作成する日報作成機能
・安全運転指導をしてくれる安全運転管理機能
運行管理システムを利用するメリット・事故の防止に役立つ
・万が一の事故発生時に迅速な対応ができるようになる
・運転手の労働環境が整う
・運行管理による到着時間の到着支援
・配送効率の向上
運行管理システムの利用に伴うデメリット・トラブルがあったときは業務が停止する

倉庫管理システム

倉庫管理システム(WMS)は主に入庫管理、在庫管理、出荷管理、棚卸管理、返品管理などの倉庫内の運営をサポートするシステムのことです。倉庫管理システムは倉庫内管理に特化しているため、後述する倉庫にない在庫まで管理する在庫管理システムとは役割が異なります。

倉庫管理システムを導入することのメリットは以下の通りです。

倉庫管理システムを導入する4つのメリット・人為的ミスが減る
・煩雑な業務が効率化される
・誰が作業しても物流品質が安定する
・人件費が減ることでコストが削減される

しかし、WMS導入には導入自体に時間的コストと金銭的コストがかかることが挙げられます。

在庫管理システム

在庫管理システムは在庫情報や入出庫情報、在庫の過不足状況を詳細にチェックするシステムのことです。前述した倉庫管理システムは倉庫にある商品の在庫を管理するものでしたが、この在庫管理システムは倉庫にない在庫まで管理します。

以前は在庫管理の方法としては人がかみに記入する形をとっていましたが、人が行うことで考えられる記入ミスや人件費などの発生などの課題がありましたが、在庫管理システムを導入することでこれらの悩みを一気に解消できます。

在庫管理システムの機能・入荷や出荷、検品をサポートする入出庫管理機能
・製品、保管場所ごとに在庫数を管理する在庫一覧機能
・返品対応の品質を向上させる返品管理機能
・実在庫とシステム上の在庫データの差異を確認する棚卸機能
在庫管理システムを利用するメリット・適切な在庫数を管理することによって無駄が削減される
・保管場所の整理、整頓、清潔の3Sが保たれる
・業務が自動化される

貨物追跡システム

貨物追跡システムとは輸配送中の貨物をリアルタイムで追跡する事によって、消費者が明確に貨物の状況を把握するシステムのことです。貨物追跡システムを導入すると配送状況を共有することができるようになるため、「本当に荷物が届くのだろうか?」「今どこに自分の荷物があるのだろうか?」など顧客が抱く不安を取り除くことができます。

貨物追跡システムの機能・ドライバーの走行データの記録・蓄積機能
・配送計画作成機能
・車両管理機能
・作業状況や到着時刻の管理機能
貨物追跡システムを利用するメリット・無駄な事務作業がなくなる
・最短配送ルートを提案してくれるので、大幅な業務の効率化につながる

EDIシステム

EDIとは(Electronic Data Interchange)の略称で、電子データ交換という意味です。BtoBにおいて受注・発注・出荷・納品・請求・支払いといった作業を電子媒体で行右ことで、企業間同士でのやり取りの効率化や人件費などの経費削減を可能にします。またEDIシステムを導入する事で、物流業務の業務の問題点や改善点を可視化する事ができます。

EDIシステムを導入するメリット・納品書や請求書などの書類送付の自動化
・ペーパーレス化
・業務スピードの向上
・正確性の向上
EDIシステムの導入に伴うデメリット・取引先への普及が難しい

ピッキングシステム

ピッキングシステムとは倉庫や工場などでおこなわれるピッキング作業を効率化してくれるシステムのことです。そもそもピッキングとは必要なものを特定の場所に収取することです。ピッキングシステムを導入することでハンディターミナルを用いたバーコードによるピッキングが可能になります。これにより在庫数や在庫の種類、場所がリアルタイムで把握できるようになるため、誰でも簡単にミス少なく必要な商品を探し出せるようになります。

物流システムを導入する3つのメリット

物流業務の可視化

物流システムの導入によって考えられる最も大きいメリットがこの「物流業務の可視化」で。以前は物流業務の管理形態は人が紙に情報を記入していました。この管理形態の課題としては、人が行うことで起こりうる記入ミス、が挙げられました。

しかしこの物流システムという電子媒体で導入することで、それまでの課題を解消した上に、リアルタイムでの可視化が実現されました。この物流業務の可視化によってそれまでとは比べ物にならないくらいの迅速な物流業務を管理することができます。

物流品質の向上

物流品質は自社のブランディングなどにも影響していきます。もし物流品がよくない状況をお客様に送って知った場合、お客様は自社に対して悪印象を抱いてしまい、その印象はクチコミなどによって他のお客様のもとにも入ってきます。そうならないためにも、物流業務の向上によって物流品質を上げることは不可欠です。

システムを導入することでより詳細な物流業務の把握が可能になったことで、改善点などが浮き彫りになっていき今後の品質向上につなげることが可能になっていきます。

コストの削減

物流システムが普及する以前はそれまでの物流業務は人自らが紙媒体に記入して管理していました。また人間1人が管理できる容量はそれほど多くはありません。しかし物流システムを導入することで莫大な情報を人間よりも低コストで管理することができます。

物流システム導入に伴うデメリット

導入に時間的コストがかかる

物流システム導入に伴うデメリットには時間的コストがかかることが挙げられます。システムの導入には現場で働く方達の理解が必要です。従業員がシステムに慣れるまではある程度の時間が必要であることは頭に入れておきましょう。授業員が捜査に慣れてくると、格段に作業スピード、品質は向上していきます。

物流業務全般を全て委託したい方へ。

「物流業務に時間を取られて、EC運営担当者の主業務であるマーケティング業務に専念できな」
このような悩みを抱えている企業様も多いのではないでしょうか。

たしかに物流システムを導入すれば、物流業務の工数は削減されますが、物流業務から開放されるわけではありません。

物流業務全般を委託して、EC運営者の主業務に専念したいのであれば、フルフィルメントサービスの利用がおすすめです。

フルフィルメントサービスとはECサイトにおける「商品の注文受付(受注)〜商品の配送完了」の一連の物流業務全般を全てまたは部分的に外部のプロに委託するサービスのことです。

具体的な業務としては入荷・検品・在庫管理・受注管理・流通加工・梱包・発送が挙げられ、業者によってはクレーム対応などの顧客対応も含まれます。

わずらわしい物流業務は全て物流のプロに委託して、空いた時間で自社の社員は販売促進やマーケティング業務を行い、売り上げに貢献する。
つまりフルフィルメントサービスは売り上げアップのためのサービスなのです。
物流業務の負担を減らしたい方は以下の記事をご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
物流システムの導入により煩わしい作業をなくすだけではなく、コストカットや業務効率化も実現する事ができます。
この機会に是非システムの導入をご検討ください。

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